【短】クリスマスは…甘い夜?
「ごめんなぁ。」
指輪をはめ終わった瞬間一樹が苦しそうな表情をした。
どうしたんだろ?ごめんって何?私の頭の上には?がいっぱい。
「指輪にさ、文字入れるのに手こずって
今日までかかっただんだ。」
『だから遅くなった』
そう言ってもう一度謝った一樹。
なんだ。そういうとこだったんだぁ。すっごく悩んじゃたよ。
「なんて入れたの?」
すっごく気になる。
「さぁーな?」
えぇぇー、教えてくれてもいいじゃん。ケチ。いいもん、自分で確かめるし。
私は左手にはまっている指輪に手を伸ばした。すると・・・一樹によってそれを阻止されてしまった。掴まれた右手。
驚いた私は目線を指輪から一樹に移した。
「だーめ。俺の前で外しちゃ。
外したらお仕置きな?」
掴んでいる右手をベッドに押さえつけ、ゆっくりと私に近づいてきた。