【短】クリスマスは…甘い夜?
そして、私にキスをした。最初は触れるだけのキス。おでこに鼻に…最後は唇に。
「んん・・・・・ふっ・・・」
だんだん深くなっていくキス。私はたまらず一樹の服にしがみついた。
「かず・・・き・・・・・・んっ」
必死に一樹の体を押すけど、力が入らない。やっと唇が離れたころには息が上がっていた。急いで酸素を補給する。でも、またすぐに近づいてくる一樹。
「ちょっ・・・ちょっと待って!」
一樹は私の声に不満そうな顔をした。いやいや、そんな顔したって駄目だからね。嫌なわけじゃないけどすっごく苦しいんだよ。それに・・・・・長いし。
とにかくこの状況を変えないと。
「あ、あのさ、ケーキ食べない?」
「・・・・・・・。」
「私が作ったんだよ?」
我ながら上手く出来たケーキ。一樹に食べてもらいたくて。美味しいって言ってほして。頑張ったんだよ?