【短】クリスマスは…甘い夜?
「ふ〜ん…なんだそんなことか。」
お弁当の卵焼きを食べながら、にこにこしている真緒。
「そんなことじゃないよー。」
私にとっては大事なこと。これでも悩んでるんだから。
コンビニで買ったサンドイッチを頬張りながら真緒を睨みつける。
「花梨はさー、白河君のこと信じてないの?」
にこにこしていた顔が急に真剣になり、持っていた箸を置いた。
そんな真緒につられて、口の中に入っていたサンドイッチを急いで飲み込んだ。
「白河君が今まで花梨に隠しごとしてまで何かすることあった?ないでしょ。だからきっと、大事な用なんだと思うよ。」
「そんなことぐらい分かってるよ。でも、でもね。」
今日はクリスマスだよ?年に一回しかない特別な日だよ?なのにそんな日に用事を入れなくてもいいと思わない?