恋愛難民
そんなこんなで、ようやくたどり着いた目的の店。

「ボクが調べてきたんだよねぇ ネットで…ぐふっ」

連れてこられた店は、ほの暗い間接照明でムーディな音楽が流れているお洒落な所だった。


「そうなんですかぁ~すごいですね 園田さん」

マヤのこの一言で園田は一瞬、天に召された。

「アハハァ… そ、そんなことないよぉ。
もうすぐ他の二人が来るからぁ…
料理はおまかせのコースみたいなのにしたからぁ」



「あたしさ、このイベリコ豚の生ハムサラダ食べたいなー」


ノリコは、さっきの出来事を忘れたように園田に話しかけた。

「だめだょ~
イベリコ豚は高いじゃない。ピュウ~
大体、食べ物にそんなお金使うなんて馬鹿馬鹿しいよ アハァ…」


「じゃあ いいよ
あんたが決めたので。」


ノリコ。 もう我慢の限界のようで…


すっかりあんた呼ばわりだね
園田。



「おまたせー♪」


入り口のドアが開くと南○ャン似の山ちゃんとしずちゃんがやって来た。
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