恋愛難民
真っ赤なフレームの眼鏡に切り揃えられた坊っちゃん刈りのヘアスタイル。

まさしく山ちゃん。

「腹減ったなぁ…」

態度が大きいが身長も大きいこの人は、しずちゃんだ。


「アハァ…まぁ座ってよ 紹介するねぇ 吉田さんのお友だちのマヤちゃんとノリコちゃん。ハァアハアハ…
二人ともぉ 22才なんだょぉ」

園田に〝ちゃん〟づけで紹介されたマヤとノリコはひきつった顔をしていた。


「若いねー おれら園田と同期でも26だからさぁ 」
と山ちゃんが言った。

ノリコは、すでに煙草を吸っていた。


でもさすが芸人に似ているだけあって絶妙なトークにすっかりわたし達は、偽南○ャンの虜になっていた



「ノリちゃんは、さっぱりしてていいねぇ」
「そうですか?つい 言い過ぎて傷つけちゃうのが悩みなんですけどね」

「そう?俺はドMだから気にならないけど、一度頭の中で考えてから言ういいよ」

「ありがとうございます」


山ちゃんの言葉にノリコは救われたようだ

ノリコは昔からストレートな性格が災いしてトラブルに巻き込まれていた。

なんだかいい感じじゃない?

一方、マヤとしずちゃんは…

「マヤちゃん、このサラダ食べてみ?
うまいよ」

「わっ おいしいです♪」

「でしょ? 俺ねぇ
これにハマって家でもこればっか食べてるんだよね」

なにやらこの二人も のほほんとした雰囲気でいい感じだ


どうやら、しずちゃんからマヤに矢印が向いたようだ。
しかーし
そんな のほほんマヤにも矢印がっ!!


それはっ!

(あ○のり風。)
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