ぬいぐるみに恋する少女
愛してる





「…だから、あの子の友達になってくれる?」



大人って言うのは自分が出来ないとすぐに子供に頼る。



まるでそれがあなたたちの仕事でしょ?と言うように。




「だけど…せんせ。


友達はなるもんじゃないですよ?


自然と出来るものじゃないですか?」



子供らしい純粋の意見。



そういうのは背の小さい上目使いがいかせる。





「だけどね、あの子は違うの。

あの子は自然と友達が出来ないの。」



大人の意見に違和感を感じる。


何も言わないのが吉だがな。




「わかりました!私、須川さんの友達になります!」


隣の滝崎がハキハキと答える。




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