ぬいぐるみに恋する少女




"分かってない!"と橘は立ち上がる。






「ずっと不安だったけど、保健室で抱きしめ返してくれたとき


私は嬉しかったんだよ?



佐藤くんは私のことを見てる。だから、信じていいって。



だけど、須川さんが何よ!!!!??



ずっと須川須川須川…って。



私が居るのになんで須川さんのことばっかり言うの?




須川さんは佐藤くんに対してそっけないけど


私はちゃんと佐藤くんを見てる。



こんなに好きでいるのになんで私を見てくれないの?」





「橘っ!!!!」




俺は立ち上がり、橘の両肩をつかんだ。




< 148 / 327 >

この作品をシェア

pagetop