ぬいぐるみに恋する少女
「おーい!ここ、ここ。」
パラソルが付いたテーブルに座る池田と滝崎が手を振る。
俺と須川は売店で買った昼飯を持ってそこに座る。
「いやぁ~、あの特大ジェットコースターめっちゃ楽しかったよ!」
池田は絶賛しながらフランクフルトにかぶりつく。
おっ、なんともワイルドな男を演出できてんじゃん。
「二人は何乗ったの?」
滝崎が聞いてきて俺は"ゆるゆる系"と答えると、須川は不安そうに俺の顔をうかがう。
「あっ?どした?」
「・・・・。」
須川は何か言いたそうにじっと俺を見る。