ぬいぐるみに恋する少女
ケジメ
「最近、滝崎さんとよく話すね。」
登校中、薮から棒に須川が言う。
「え?ああ。」
確かに滝崎と話す回数が多くなった。
だけど、それは橘軍団が俺にひっついてた時と同じ事にしか感じない。
俺は滝崎に俺が目の届かないところをフォローするように頼んで、何かあったら俺に報告することと伝えただけ。
下を向く須川のランドセルは重そうだった。