ぬいぐるみに恋する少女
「フミヤも何かあったの?」
「えっ…。」
そういや…今日の須川は変だった。
「なんか懐いてたのに急に振り払われた。」
アハハっと姉ちゃんは豪快に笑う。
「女の子はいろいろ敏感だからねぇ~。」
「俺、あいつの気持ち分かってた気でいたんだけどなぁ~。」
「分かっていても、やっぱり乙女心はまだまだ勉強が足りないと思うよフミヤくん。」
「いや…べつにそんなことを勉強しなくても…。」