ぬいぐるみに恋する少女



「あはは、でもまぁ、振り向かせたいならちょっとは勉強したほうがいいよ。


今回の私みたいなことがあるからさ。」



そう言って、姉ちゃんは伸びをする。




「今夜は一緒のベッドでお眠りする?」



「おいおい彼氏が泣くぞ。」



「あはは~、冗談。さて、早く自分の部屋に行って寝なさい。



私は泣きすぎて疲れてんだから。」



姉ちゃんは笑いながらシッシッと俺を犬みたいに追い払い、俺は自分の部屋に戻った。



< 237 / 327 >

この作品をシェア

pagetop