ぬいぐるみに恋する少女
見えない抑制





そして、新しい席になってからの授業中。




橘は俺の机に四つ折りにたたんだピンクのメモを置いた。



俺はそれを先生に気付かれないようにそっと開く。




『スガワさんと別れたの?』



手紙か。



『俺と須川は付き合ってないよ。』




俺は橘が書いた文のすぐ下に書き、折りたたんでから橘の机に置いた。




橘はすぐに開き、また書き出してから俺の机に置いた。




< 255 / 327 >

この作品をシェア

pagetop