ぬいぐるみに恋する少女



「須川さん!滝崎さんになにしたの!?」



須川はムスッとした顔で教室を出て行った。



はぁ…ほらな。


須川に関わると問題が起きるんだよ。



だから、俺らのクラスでは密かな問題児だ。




「ちょっと須川さん!」



「先生…。聞いて…。」


滝崎は落ち着いたようだ。



「あのね…私、ぬいぐるみ可愛いねって言って

ぬいぐるみ触ろうとしたの。


そしたら…」



「もういいわ。滝崎さん。保健室行きましょう。」




滝崎、脱落か。


たぶん滝崎はこれがトラウマになって

須川には近づないだろうな。






っで、期待の矛先は俺かよ。





そんな問題児との友達ごっごなんかやっていけるかよっ。




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