ぬいぐるみに恋する少女


「驚いた?」


須川は俺を見て微笑む。



目からは一筋の涙。




俺はゆっくりうなずく。





「あのね、まだお母さんとお父さんが仲が良かったとき



お母さんがお父さんのこと"アキラ"って呼んで



キスをしていたの。」




そう言って、須川はぬいぐるみにキスをする。




< 94 / 327 >

この作品をシェア

pagetop