雨音
「いきなり言い出すとは思わなかった。」
「オレも。しかも、行きたがるなんて」
『行きたいわけじゃないけど、一応、進学校なんでバレたらヤバいし。』
「そうだったね。」
自然と笑みがでてしまう。
和やかな龍と、何気に気を使ってくれる響。
一緒にいて楽しいけど、信じられない。
信じていいのかな?
今の気分も半分半分。
楽しい半分、不安半分。
開放してくれるのかな。
このイヤな気分を分かってくれるかな?