雨音
ゲーセンは予想通り、うるさい。



頭にがんがん響く。



普段静かなとこにしか行かないあたしにはきつくて居心地が悪い。



「大丈夫か?」



・・・あ。



今気づいた。



響って身長あんまり高くないんだ。



170くらい?



でも、爽やかで男らしい。



「ねぇ、ねぇ、あれしよう!」



クレーンゲームを指差す龍。



こっちは、身長175とかありそうだけど、細い!



折れちゃう・・・。



って何考えてんだ、あたしは・・・。



なんで学校休んだんだろう??



まぁ、いまさら言ってたってどうしようもないけどね。



ゲーム系は苦手だけど頭脳系なら得意!・・・のはず。。



あたしの顔を見てクスクス笑う響。



『何よ!』



「自分で気づかないのかもしんないけど、一人ですごい顔してるよ?」



ウソ~!?
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