雨音
「行くぞ。お茶しにいくんだろ?」



「響ちゃん、やさしい!雨音ちゃん、行くよ!」



グイグイ引っ張っていくこの二人。




ホント、自由。



やりたい放題やって、飽きたら捨てる。



そんなのにあたしはどこかで憧れていたみたい。



今、何時だ?



12時24分。



誕生日だ。



まだ気づかなかったけど、この時、難しいこと考えている顔になっていた。



人生を変えるような。



悩みをこの自由気ままな二人が知ることになるなんて。
< 23 / 53 >

この作品をシェア

pagetop