雨音
話を聞くよ?
促されるままに来た、カフェ。



大人しかいなくて、制服姿はかなり浮く。



あたしが浮くわけでわなく、二人が。



龍は、明るい短髪は目立ち、響は、くらめの茶色が落ち着いて見えるが目立つ。




抜群の存在感。



席について、言いだしっぺに龍が、



「雨音ちゃんて、なんで「あまね」なの??」



『あぁ、お母さんがあたしを産んだ時、一番に耳に入ったのが「雨の音」だったかららしいよ。』



「へぇ~。可愛い名前。」



『ありがとう。龍は?』



「オレは、父ちゃんが暴走族の総長就任式につけられた名前が「龍」だから。」



『へ~。かっこいい名前だよね!響は?』



「オレも一緒。理由は「心に響く」。「耳に響く」で「ひびき」にしょうかと思ったらしいが、ベタだからって「きょう」。」



『へ~!』




この二人と話すのが楽しい。



そう。


この二人が「本題」に入らなければ続いてたのかもしんない。
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