俺様彼氏と甘い日々。
『決まんねーの?』
あたしはコクリと頷いた。
隼人はまたニヤリと笑うとあたしの手を握った。
『じゃあやっぱ俺んち行こ!』
あたしの手をグイグイひっぱる隼人に必死に反抗するあたし。
すると隼人はこっちを向き照れくさそうに笑って言った。
『俺んちさ、父さんと母さんいんだけどおまえのこと紹介したくてさ』
そんな隼人にキュンと胸が鳴った。
今まで反抗してたあたしが恥ずかしくなるぐらい。
隼人は最初からそう考えてくれてたのかなって嬉しくなった。
『紹介すんのとか迷惑?』
隼人は真剣かつ寂しそうな顔つきで言った。
あたしはそんな隼人にニッコリと微笑むと“連れてって”と言った。
隼人はそんなあたしと同じ笑顔を向けて手をギュッと握ったまま歩き出した。