俺様彼氏と甘い日々。
あたしはちょっとのこる不安を口に出した。
「本当にお父さんやお母さんいるんでしょうね?」
あたしの言葉に顔をムッとさして答えた隼人。
『本当にいるって!いなかったら別れてもいい!』
うっ・・・。そこまで言われると。
別れてもいいなんて・・・。
あたしが反応に困っていると隼人はあたしの顔を覗き込んだ。
『信じてくれる?』
茶色の綺麗な瞳があたしを捕らえる。
「・・・わかったよ」
隼人はにっこり笑うとまた歩き出した。
いつもより優しい隼人。
調子くるっちゃうよ。
歩いてから数分たったとき。
『ここ俺んち。』
隼人は白くて色の屋根の家を指差して言った。
結構なでかさですよ。