俺様彼氏と甘い日々。


食器棚を開けると勢いがよかったのかバンッと大きい音が鳴った。



その扉が壁にあたりガンッって音も鳴った。



隼人はこっちを睨むように見てきた。



あたしは苦笑い。



こんなにも不器用なのかと情けなくなる。



あたしは適当に何枚かお皿を重ねて持ち、あいてる左手でコップを持った。



ぐらぐらしてるお皿に注目しながらテーブルを目指し歩く。



意外とできるじゃん!



あたしが余裕を見せたすぐなにかにつまずきお皿がガシャーン。



・・・・・あはは。



『やっぱな』



隼人は料理を片手で持ってきながら近づいてきた。



パエリア早い!!



じゃなくてさぁ。



「ごめんなさい。」



あたしは隼人の前で正座しながら言う。
< 24 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop