俺様彼氏と甘い日々。


あたしは床に散らかった破片を集める。



もう本当ダメだな・・・。



あたしが大きい破片を手にとったとき



「いたっ!・・・」



指から血が出た。



『バカか!なにやってんだよ』



隼人はあたしの指にバンソウコウをまいてくれた。



『どんだけ迷惑かけてんだよ。』



全部の破片を集め終わったとき隼人が言った。



さっきはキュンってしたのに俺様に戻ったよ。



「本当にすいません。」


あたしが言うと隼人は軽くため息をつきながらパエリアをスプーンですくった。



『もういいよ。これ味見しろよ』



そう言ってスプーンを口の前に差し出してきた。
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