俺様彼氏と甘い日々。
『じゃあ手をおはなしください姫』
隼人がからかうように笑いながら言う。
あたしはパッと手をはなした。
クスクス笑いながら隼人は自分の下駄箱へと歩いていった。
あたしは自分の下駄箱を開けた。
「え?」
あたしは中を見て一瞬止まってしまった。
『どうした?』
隼人が言ってあたしはバンッと下駄箱を閉め“ううん”と笑いながら首を振った。
隼人は不思議そうにしながらも靴をはきはじめた。
あたしはおそるおそる下駄箱を開けた。
そこには紙に殴り書きで“別れろ!!”の文字。
あたしはその紙をはがし隼人に気づかれないようにポケットにしまった。
あたしは無理矢理顔を笑わせて靴をはいた。