俺様彼氏と甘い日々。


「さ!帰ろ、帰ろ!!」


あたしは隼人の背中を押しながら玄関を出た。



隼人は気づいてなかったと思うけどあたしはこの時不安でいっぱいだったんだ。



校門で隼人が手を差し出したのであたしは少しためらってしまった。



でも怪しまれちゃうからあたしも右手を差し出した。



そして二人の影が繋がった。



あたしはずっと下を向いて歩いた。



これからどうしようとかいろんなことが頭をよぎった。



『でさ〜・・・愛梨?』


あたしがあまりに返事をしていなかったせいか隼人が顔を覗き込んできた。



「えっ!あぁごめん!昨日のお笑い番組だっけ?」



あたしは焦りながらも必死に聞こえたワードで質問した。



『・・・・そう。あれおもしろかったよな!』



隼人は笑いながら言った。



よかったあってたみたい。



あたしはホッとしながら会話の途中、途中に頷いたりした。



でも頭で考えてるのは違うこと。
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