俺様彼氏と甘い日々。
いつもと同じ。
なんにも変わりない。
あたしはホッとして席についた。
机の中に手を入れた。
「あれ・・・?」
教科書とか置いてたはずなのに
中は空っぽ・・・。
「どうしたん?」
瑠衣があたしに近寄ってくる。
あたしは平常心をたもった
「いやー!トイレ行きたくてさ!あはは!」
我ながら下手くそな嘘に下手くそな笑顔。
だけどあたしはトイレで押し通し、教科書を探しにいった。
『愛梨?どうした?』
廊下で隼人に会って体がビクついた。
それでもバレないように瑠衣に言ったのと同じセリフを繰り返した。
隼人はいってらっしゃいとクスクス笑った。
あたしは少し目をそらしながらも笑って廊下をはしった。