俺様彼氏と甘い日々。
あたしもいやいや参加中。
「いい!ナイスメイド〜」
男子が盛り上がるなか、あたしは一人あきれぎみ。
瑠衣?えーっと・・・
「そうでしょ〜?瑠衣様とお呼び〜!」
立場逆転してるよ・・・。
メイドに様づけはないよ?
「イエーッ!瑠衣様〜」
おい男子!!のんなよ!
あたしはため息をつき肩をおとした。
カチューシャを取り窓を見つめる。
カチューシャで耳の後ろが痛い。
青い空の中で白い雲がゆっくりと流れる。
あたしもこの白い雲のように学校という場所でゆっくりと動いている。
でも雨雲にもなりたい。かったるいいじめなんて吹き飛ばせる風をおこしたいから。
でも今のあたしには雷がおきるのを恐れる青空にしかなれないみたい。