なっちゃん


神谷先輩の話題も束の間、その後もいろんなことをたくさん話して、これでもかというほど盛り上がった。

生徒会の人達は皆気さくで話しやすくて、とても雰囲気のいい人達だった。


卒業まできっと関わることの無い人達だとばかり思っていたけれど、私はかなりラッキーな人間みたいだ。


だけどそれは、私の勝手な思い違いだったみたいで。


あの日以来、生徒会の人達と言葉を交わすことは勿論、廊下ですれ違うことすら無かった。

暇さえあれば神谷先輩と会った、あの裏庭に足を運んだりもした。

けれど、その姿を見つけることは無かった。


もう、王華の生徒会ってアイドル集団とか超えて、都市伝説並みな気さえ起こる。


やっぱり出会えることが、奇跡なんだよね、きっと。

いっそ同じ学校に通っていることが奇跡なのかも、なんて。

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