Cup Cake -甘くて苦い恋の味-
両手のぬくもり
「おねーちゃん。
どっか痛いの?」
「痛い痛いしちゃったのー?」
そこしは、心配そうな顔をした小さな子たちがいっぱいいる。
その子たちを見ると、さっきの丸山の隣にいた子を思い出した。
そして、必然的に丸山も思い出す。
また涙が溢れ出す。
「だ、いじょう、ぶだよ…っ」
「おねえたんまた泣いてうお?」
「どっかいたいの?」
小さな子の優しさが、ほんのりと心に染み渡った。
「ありがと、ありがとう…っ」
一番近くにいた子の頭をなでた。
「はい、お礼♪」
あれから、ずっと慰められ続けて。
今はお礼に皆に飴を配っているところだ。
「あねえたんありあと!!」
小さな子達は、私から離れて遊びに行った。
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