Cup Cake -甘くて苦い恋の味-
も、息できな…
それを察してくれたのか、丸山は口を離す。
「い…きなりなにす「好きなんだよ…!!」
その言葉に目を見開いた。
「あんな男に渡したくない
俺だけのものにしたいくらい…好きだ…!」
見開いた私の双眸はかすんでる。
ああ、また私泣いてる。
すると、丸山は私の目じりに口付ける。
「昨日から泣きっぱなしなんじゃねーの?この目は」
「ウルサ…てか、私のこと遊びなんじゃ…」
「誰がお前みたいな女遊ぶかばか!
ケーキくれたときから、
あの笑顔を見たときからずっと好きだ!!」
「じゃあ、なんで料理ヘタな振りしてたの?」
「そ、それは…
その方がお前に近づけるかなって…」
「…ばかだね」
きっと私も、あんたのあの笑顔見たときから好きだったよ。
「ば、馬鹿って…」
手首を掴んでいた手はとうに緩んでいたので、私は丸山の首に手を回した。
「あたしだって…ずっと好きだった」
.