Cup Cake -甘くて苦い恋の味-
その瞬間彼は目を見開いた。
何々?まずかったのかな?
私はびくびくしながら答えを待っていた。
「あんた…」
「な、なによ?」
「天才すぎ!!!!」
「へ!?」
彼が突然大声で言うもんだから驚いた。
「俺も天才だけど…こんな上手いカップケーキ食ったこと無い!!!
すげえ!!」
かれが、あまりにも笑顔で褒めるもんだから、私もつい嬉しくなって、笑ってしまった。
「ありがとう!」
「!!!」
彼は目を見開き、俯く。
「お、俺丸山京太!
アンタは?」
「私は御倉奈美!」
「な、なあ。
よかったらさ」
「?」
「このカップケーキのつくり方を教えてくんねぇか!?」
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