Cup Cake -甘くて苦い恋の味-
「お前料理とか上手くて家庭的だしさ。」
「告白されてよかったじゃん!」
「俺、すげえ祝福す…」
丸山の言葉が、私に、ヤリのように刺さる。
いたい、痛いよ、心が。
キモチが苦い。
あんたの作った、あのカップケーキよりも、苦い。
ああ、、目からなんか溢れてきた。
言葉を紡ぐ余裕なんて、無いかもしれないけど。
頬に伝うモノもそのままに、私は顔を上げた。
「…!」
「アンタにだけは…、そんなこといわれたくなかった…!!!!」
私は、そのまま走り去っていた。
いたい、痛い。
心が痛い。
苦しい、苦い、辛い。
ああ、きっと私は
アンタがすきなんだね。
別に、別に元から気付いてないわけじゃなかった。
自分で、気付きたくなかっただけ。
アンタとの関係を壊したくない、と言う言葉に甘えて。
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