天然彼女とｷﾞｬﾙ男彼氏

告白

少し遅れて「ごめんなさいー。」と言いながら走って来る女の子。それは彩ちゃんだった。
息を切らしながら「遅くなってごめんなさい。」と言った。逢った瞬間人目惚れした。でもまだ逢って間もないのにいきなり抱き締めたら嫌われるだろうか…。
そんな事ばかり思っていた。
いきなり彩ちゃんが
「外でも歩きませんか?」と笑って言った。
俺は「もちろん。」と笑って返事を返した。
彩ちゃんは「逸人さんは彼女居るんですか?」と聞いてきた。
俺は「居ないよ。彩ちゃんは?」と聞いた。
彩ちゃんは寂しそうな顔をして「居ませんよ。恋人は交通事故で亡くなりましたから。」と言った。
彩ちゃんは「あっでも気にしないでくださいね。本当は別れてたし、ただ未練がましかったって事ですから。」と笑って言った。
俺は「無理しなくて良いよ。彩ちゃんは一途だね。」と言って頭を撫でた。
彩ちゃんは笑って「重い女は嫌われるぞって言われた事あります。」と言った。
俺は彩ちゃんを抱きしめながら「俺が彩ちゃんを守るよ。だから寂しそうな顔しないでよ…。」と言った。
彩ちゃんは「逸人くんありがとう。」と言った。
ただその一言でも嬉しかった。今幸せだと感じれた。