神様の悪戯
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「えぇぇ〜〜〜ふがッ…」
「ちょっと美羽、声大きいッ」
慌てて親友の口を塞ぐ。
昼休みの教室。
窓際の席を陣取って私達はお弁当タイム。
再婚の話を美羽にしてた所だった。
周りからは何事かと注がれる視線。
もぉ〜
美羽は相変わらずなんだから。
アイツの話なんかしたらどうなるか…
「んーんーッッ」
私の腕を叩き何かを訴える美羽。
塞いだ手、離すのをすっかり忘れてた。
「華恋、ひどいしッ!!」
頬を膨らませ、本気で怒る美羽は女の私から見てもお世辞抜きに可愛い。
ミーハーなトコがなければなお一層ね(笑)
隣で膨れっ面をしながら、卵焼きにフォークを突き立てる美羽。
「美羽、ごめんね?良い事教えてあげるから…機嫌直して?」
私には絶対に美羽の機嫌を直せる秘策があった。
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