神様の悪戯




翌朝、下駄箱を確認したけれどやっぱり私の靴はなかった。





昼に廊下でアイツとすれ違った。

素直にお礼を言ったのに、返事はない。


かわりに『大丈夫か?』と聞かれ、また首を傾げてしまう。



「いや、何もないならいい」

私の反応になぜか納得したみたいでそのまま行ってしまう。



変なの…

なんで心配なんかしてんの?
ってか、何に対して?






その時の私には分からなかった。

アイツの気持ちも。


周りで始まった、小さな変化にも。





.
< 61 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop