神様の悪戯
翌朝、下駄箱を確認したけれどやっぱり私の靴はなかった。
昼に廊下でアイツとすれ違った。
素直にお礼を言ったのに、返事はない。
かわりに『大丈夫か?』と聞かれ、また首を傾げてしまう。
「いや、何もないならいい」
私の反応になぜか納得したみたいでそのまま行ってしまう。
変なの…
なんで心配なんかしてんの?
ってか、何に対して?
その時の私には分からなかった。
アイツの気持ちも。
周りで始まった、小さな変化にも。
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