神様の悪戯



次に会ったのは食事会の時だっけ。


驚くのも無理はない。

反応が面白くて母さん達には顔を合わせてた事、内緒にした。



予想以上にアイツの反応は面白かった。

くるくる変わる表情。

母さん達を気遣う台詞。

そして、必死に俺との会話を成立させようとする姿。



家族になるのも、悪くない…。


そう思えた瞬間だった。







学校で見かけるアイツはいつも笑ってた。

友達に囲まれて、何にでも一生懸命で、教師からも一目置かれた存在。


だから、放課後アイツの靴がなくなった時は何かが起こると思った。

その予感は悪い方に傾いていく事になる。


だだ、そんな状況の中で俺がアイツに固執してしまう理由が少しだけ分かった気がした。



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