神様の悪戯
いたたぁ…まぁったく、美羽は加減てもんを知らないんだから。
走って加速がついた勢いで抱き付いてきたから、危うく2人で転ぶとこだった。
「ちがう、ちがう」
……??
「そうじゃなくて、この状況。華恋、なんかしたの…?」
はぁー…
私の心配じゃないのね(泣)
私が嘆息したのなんか気にもしない美羽。
けど、彼女のこの明るさに私は幾度となく救われた。
「いんやぁ〜なんもしてない。私が聞きたいくらいだよ…」
そう答え終わらないうちに、彼女の話はアイツ…じゃない、藍紫兄さんの事に移ってた。
私服はどうか。
家ではどんな感じか。
いつ遊びに行っていいか。
そんな話をしながら、足は止まる事なく動き続けた。
そして、生徒用の掲示板でこの状況を招いた原因を見つけた。
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