乱舞緋色の月夜‐ヴァンパイアと恋に‐
「…おまえの力、並大抵のヴァンパイアではないようだな。」
『そんな事まで分かっちゃうんだね。
さすが誠二さんの娘。』
「…なぜ父の名を知ってる?」
『なぜだろう?
さっきの清気の波動、一度うったら力を集めるのに時間がかかる事も僕はしってる。』
そう言って私の前にトン、と降りた
「ほう、清気をうつことが出来ぬ状態の私を狙おうというのか?」
『やだなー。
そんなわけないでしょ。』
そう彼は言ったが、不敵な笑みは変わらず浮かべていた
『ウァンパイアハンター…、あんた可愛いのに勿体ないね。』
私は手に刀を作る
『それが聖剣…。
僕でも初めてみたよ。』
「私を女扱いするな。
清気の波動をうてなくとも、剣を作るのは容易い事だ。」