君じゃなきゃ意味が無い
『そう言えば、麻生サン、門限何時?』

『11時…あ…今、何時だろ;;』

『10時半…もう出なきゃね…ってか、門限あるんだね(笑)冗談で聞いたのに…クスクス』

『…今回は…門限あるみたいです//』

内田サンは、笑いながら会計を済ませてくれた…

『あ…ご馳走さまでした』

『いいえ♪こちらこそ、今日はありがと…途中迄送るよ』

『あ…すみません』

店を出て、家に向かって歩き出す…会社は、もう真っ暗…

『麻生サンて、本当に彼氏居ないの?』

『はい;;家事出来ないし…彼氏出来る要素が無いですもん;;……あ、うち、ここなんで…ありがとうございました』

『俺じゃ…ダメかな?』

『はぃ?』

何の事か解らず、顔を上げると、フワッと抱き締められた…

『…っう…内田サン?//』

『…好きだ…返事は、いつでも良い…俺との事…考えてみて』

ゆっくり体を離し、そっと額にキスを落とした…

『じゃ、おやすみ』

『…おやすみ…なさい//』

私は、ドキドキフラフラしながら家に帰った…
< 10 / 56 >

この作品をシェア

pagetop