君じゃなきゃ意味が無い
翌日…私は朝から裕亮を追い出した。裕亮が帰って来るのは午後三時。それまでにケーキを焼かなくては☆

レシピ通りに、確認しながら作っていく…昨日は上手に焼けたから、きっと今日も上手く出来る筈…

生地を作り、型に流し込み、空気抜きしてからオーブンへ…

チラッと時計を見る…焼き上がって冷ましてる頃、裕亮が帰宅するな…
ワクワクしながら焼き上がりを待った。

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♪♪♪♪…オーブンが焼き上がりを知らせた…
ウキウキしながらオーブンを開ける…

『…あれ?;;』

中に入っていたものは、昨日のフンワリとしたケーキとは全く別物の、黒いハート型の物体;;

そっと突っ突くと、フンワリせず、フランスパンみたいな固さ;;

『なんでぇぇ』

思わず絶叫;;
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