君じゃなきゃ意味が無い
裕亮の温もりと優しさが、じんわりと体に染みてくる…
一番安心出来る温もり…まるで、板チョコまで溶かしてしまいそうな温かさ…

『…それにしても…見事に膨らんでないね;;』

『うっ;;…ごめん…作って渡す予定だったから…チョコ無い;;』

『クスッ…いいよ♪弥恵を貰うから☆』

チュッと額にキスを落とし微笑む裕亮…幸せな気持ちを逆に貰ってしまってる…私も何か…

『あっ』

『え?』ビクッ

私は慌てて自分の部屋に向かった。一人でじゃないけど、ほぼ自分で作ってるから…良いよね?

私は、それを持ってリビングに戻った。

『…どうしたの?ケーキ買ったの?;;』

『作ったの;;…昨日…料理教室で……本当は、始めから一人で作ったのをプレゼントしたかったんだけど…』

『……スッゲー嬉しいサンキュ♪紅茶淹れようか?コーヒーが良い?』

ニコニコしながらキッチンに向かう裕亮の顔は、眩しいくらい輝いていて、惚れ直してしまう程…

私の愛しい人…私だけの裕亮…愛されてる自信があるから、もうヤキモチ妬かない…
裕亮も…そのままの裕亮で居てね

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