君じゃなきゃ意味が無い
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月曜日、裕亮に気付かれないように、昼休みの間に産婦人科に行ってみた。
初めてかかる科に、ビクビクする。受付を済ませ、採尿をして、待合室で呼ばれるのを待った。
待合室には、お腹の大きな妊婦さん達が沢山…みんな幸せそうに見える…それに対して私は…思わず顔を伏せて、周りの幸せな空気から目を逸した。
『麻生さん…麻生弥恵さん…2番診察室にお入り下さい』
待合室にアナウンスが流れた。私は重い腰をあげ、バクバクなる心臓を押さえながら診察室に入った。
診察室には、優しそうな女性の先生が一人と、看護婦が一人…
『どうぞ』
優しい笑顔で、椅子に座る様促された。
『えーっと…今、三か月に入った所ですね。おめでとうございます』
『…あ……ありがとう…ございます』
月曜日、裕亮に気付かれないように、昼休みの間に産婦人科に行ってみた。
初めてかかる科に、ビクビクする。受付を済ませ、採尿をして、待合室で呼ばれるのを待った。
待合室には、お腹の大きな妊婦さん達が沢山…みんな幸せそうに見える…それに対して私は…思わず顔を伏せて、周りの幸せな空気から目を逸した。
『麻生さん…麻生弥恵さん…2番診察室にお入り下さい』
待合室にアナウンスが流れた。私は重い腰をあげ、バクバクなる心臓を押さえながら診察室に入った。
診察室には、優しそうな女性の先生が一人と、看護婦が一人…
『どうぞ』
優しい笑顔で、椅子に座る様促された。
『えーっと…今、三か月に入った所ですね。おめでとうございます』
『…あ……ありがとう…ございます』