君じゃなきゃ意味が無い
裕亮の言葉に、心の中が少しホッとした…

『……あのね?……出来ちゃったの』

『…何が?…料理?』

キョトンとする裕亮…私は首を横に振った。

『え?…じゃあ…』

『…赤ちゃん…3ヶ月だって…』

『…………マジで?本当に?』

裕亮の震える声…コクンと頷き、裕亮を見ると涙目で私を見ていた…

『…やっぱり…嫌だった?;;私…』

『違…ビックリしたのと…嬉しいので……何でそんな良い報告、早く俺にしないの?;;』

『だって…結婚してる訳じゃ無いし…裕亮にとって、重荷になるだけかも…って…』

俯いた所で、裕亮からデコピンが飛んで来た;;

『痛ぁい;;』

『馬鹿かっつーの;;何年、俺達は傍に居ると思ってる訳?…子供出来たからって、俺が弥恵を捨てるとでも思った?』

久々に見た裕亮の怒った顔…
< 53 / 56 >

この作品をシェア

pagetop