青空の虹
「今日は思いっきり遊ぶぞー!」


叫びながら手を取り、ぎゅっと握り締めた。


「俺たちだって素敵だよ。」


「………そうかな?」


「美羽?」


「ははっ。ごめん。素敵です。瞭くん。」


「よろしい。」


そんなやりとりで始まった今日のデート。


楽しい一日になるはずだった。

いや。

楽しくて楽しくて仕方なくってたまらない俺。

猿をみては可愛いと笑い、ペンギンをみてはとろけそうな顔。

そばにいる俺は、ずっと美羽をみて幸せ気分に浸っていた。


「ウサギいる!早く早く!」


子供みたいにはしゃいで。


「うわっ!ほら、可愛い!」


とろけそうな笑顔でウサギを抱いた。


「抱っこして良いんだって。瞭くんもする?」



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