青空の虹
「あーん。」


フォークに刺さった黄色い………卵焼き。


「………あ……ん」


恥ずかしくて顔から火が出てる。

やっばい。


「はい、卵焼き。次は……定番たこさんウィンナー。はい、あーん。」


美味しいけれど、ヤバいくらいに恥ずかしい。


「顔、赤いよ?」


「煩い。」


クスクス笑いながら更にフォークに何かを突き刺している。


「こらっ、美羽ちょっと待って。」


「だあめ。はい、あーん。」


今度は……肉団子。


「危ないよ。瞭くん、前向いてないと。はい、あーん。」


はい、あーん。

美味いけど、とにかくびっくりするくらい恥ずかしい。

意外な所でやられてしまった。



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