青空の虹
「約束ね?指切りしよ?」


可愛く小指を立てて指切りをせがむ。


「ほい。約束。」


差し出した俺の小指に自分の小指を絡ませ、本当に嬉しそうに笑った。

そのまま指を絡ませ、しっかりと繋ぐ。


「ねぇ、瞭くん。」


「ん?」


窓から見える青い空。

流れる雲を笑う瞳が追い掛けていた。


「大好き。」


「やっぱり?そんな気はしてた。」


「あはっ。ホント?」


「ホントホント。だって、俺も大好きだから。」


「あぁ、それ、私も知ってる。」


「そ?そりゃ良かった。」

絡ませた指は、嬉しそうに二人の間で歌ってる。

離れても、ちゃんと繋ぎあわせよう。




二人で。




こうやって、二人で。






ーFinー
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