ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】

こんなものなの?


それとも、私の感覚がおかしいの?


自分自身の気持ちが掴めず、茜はさらに大きなため息をひとつ吐き出す。


「茜!」


不意に名前を呼ばれ、茜はびくりと顔を上げた。


玄関の方から自分を呼ぶ声。


それは、父親のものだ。


時間が来た――。


茜は、ゆっくりと玄関の中に視線を巡らせた。


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