ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】

二メートルはあろうかという巨体に、赤黒い肌。


盛り上がった山の様な筋肉の頂上に、四角い岩の様な頭が乗っている。


そこあるのは、獲物を捕らえたら決して放さない、肉食獣を彷彿とさせる鋭く尖った犬歯。


いや、正にそれは獲物を狩る『牙』意外のモノには見えない。


まるで血の色を思わせる真っ赤に燃える双眸が、瞬きもせずに茜を睨み付けている。



そして――。


その頭上に生えているのは間違いなく『角』だった。



『一本角の赤鬼』


その姿はまるで、日本の昔話から抜け出て来たようで滑稽ですらあった。

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