ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
「私……」
「うん?」
「私、キガクレノサトに、行く」
きっぱり言い切る茜のセリフに敬悟は驚く様子もなく、少しだけ眉をひそめた。
「行ってどうするんだ? その石を返すのか?」
「分からない……。分からないけど」
このままでいいはずがない。
真希は自分のせいで巻き込まれた。
そしてあの声の言うことが真実ならば、待っているのは「死」なのだ。
そんなのは絶対嫌だった。