虹の中の観覧車
ちらり、と見つめた私に、


「大丈夫だから。」


そう言って微笑んだ。

大丈夫。

きっと大丈夫。

心の中で、何度も繰り返した。










「おめでとう。」










何度も………。










ちゃんと、言える。









笑って………










流れていくネオンは、誰にでも平等に光を届けている。

私にも、その光は届いているはず。

日付が変わったら、きっと、幸せな笑顔が届くから。

だから、大丈夫。

流れるネオンをじっと見つめた。

彼が、そんな私を見つめているのを知らずに……。




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