虹の中の観覧車
思っていたより、素直に受け止めてくれたように見えたから。
笑顔で別れた朝。
なのに、時間が立てばたつほど気になって仕方がなくなった。
「瞭、この花束どうする?」
マネージャーの中村さんが、移動車のワンボックスの後ろに並べられた花束とケーキの箱を眺めて言う。
「任せていいっすか?俺、昨日ひとつもらったし。枯らしちゃうの目に見えてるから。あ、塁、持ってく?」
前の席で半分夢の中の相棒に声をかけた。
「食えないもんはいらねぇ。」
「じゃ、事務所持ってくとするか。」
申し訳ないけれど、家に連れてかえってはやれない。
「お願いします。」
ドン、と重い音を立ててしまったドア。
俺の心も一緒に重い音を立てた。
笑顔で別れた朝。
なのに、時間が立てばたつほど気になって仕方がなくなった。
「瞭、この花束どうする?」
マネージャーの中村さんが、移動車のワンボックスの後ろに並べられた花束とケーキの箱を眺めて言う。
「任せていいっすか?俺、昨日ひとつもらったし。枯らしちゃうの目に見えてるから。あ、塁、持ってく?」
前の席で半分夢の中の相棒に声をかけた。
「食えないもんはいらねぇ。」
「じゃ、事務所持ってくとするか。」
申し訳ないけれど、家に連れてかえってはやれない。
「お願いします。」
ドン、と重い音を立ててしまったドア。
俺の心も一緒に重い音を立てた。